サテンウッドの輝き

2018.02.26.19:36

少しマニアックな内容です。

ファーバーカステルという筆記具メーカーがモンブランと並んで好きな僕は、最近のモンブランの販売方法や立ち位置があまり好きではなく、全体的にファーバーカステルに傾いています。

現在、ファーバーカステルの万年筆やボールペンを何本か持っていて、今の現役は手帳にボールペン、万年筆入れに細字の万年筆を一本入れています。ボールペンはシステム手帳に挟み、手帳用として、細字万年筆は原稿書きやアイデアメモなどに使用しています。

ファーバーカステルの魅力は色々なラインナップの中でも伯爵コレクションに集約されていると僕は思っていて、高額だけれど伯爵コレクションしか買わない事にしています。希少な木の軸とシルバーのキャップや尻軸のコントラストが芸術的だと思っています。現代と伯爵時代の融合というか、なんと言うか、工業製品なんだろうけれど、作り手のこだわりや清楚さ、格好良さを覚えます。

そんなファーバーカステルは毎年、ペン オブ ザ イヤーという限定万年筆を発表していて、2018年モデルは先日発表されました。最近の中ではまあまあなデザインだと思っていますが、買う予定はありません。

実は、このペン オブ ザ イヤー は好みが分かれるデザインで、実は僕にはその良さが全く分かりませんでした。あくまでもコレクター相手の悪ノリ高額万年筆だとも思っていた時期もあります。ただ、2008年発表のサテンウッドというモデル以外は。

2008年モデル以外は、死ぬほど高い値段な上に理解しがたいデザインで、きっとファーバーカステル自体も苦しみ、迷走している表れなのかとすら思ってしまいます。毎年注目するのですが、時には笑ってしまうほどの奇抜さがあります。まあ、2008も高いですが。

そんな中、僕は唯一、2008年サテンウッドは素晴らしいと発表当初から思っていました。唯一このシーズンだけです。が、年一回発表の限定なだけあって、笑かすくらいの値段、欲しいけれど買えない、買わない、が10年続きました。

現在、三宮のナガサワ文具センターのDENや阪急デパート大阪梅田店に新品は飾られていますので、機会があれは覗いてみて下さい。ビビる値段です。今まで何回見たか分かりません。美しいフォルムをしていますよ。

そんな中、最近、中古と書かれているサテンウッドをネットで見つけました、価格は半額以下でした。新品は70万以上に跳ね上がっている場合もあるのに。もちろん、半額でも筆記具とは思えない価格だけれど、僕には激安の掘り出し物に見え、直ぐに東京のショップに電話しました。きっと直売店がないネット販売なら動かないし、今までも動きませんでした。

お店の方曰く、ほとんど使われた形跡がありません、コレクターの方が違うモデルを買う資金にと手放したと記憶しています、との事でした。

何も考えず、そのサテンウッドを買う事にしました。正直、現物を見ずにクリックして買う値段ではないけれど、僕にはこれはベストタイミングだと感じました。

10年間、何かの折には三宮や大阪でショーケースに入っているサテンウッドを眺めてましたが、やっと僕のところにやって来ました。来るべくして今のタイミングで来たんだよなと自己満足しています。妻には今まで何度も買えば~と呆れられていましたが、買わないにはきっと理由があったのだと思います。

限定2000本のこの万年筆のシリアルナンバー700番台を手にした僕はかなり心豊かになっていて、どんなインクを入れるか考えたり、早くペン先調整して頂きたいなど、今週末をウキウキしながら待っています。万年筆にはまった時みたいにまあまあ新鮮な気分です。

10年もウジウジ考えず、ローンでも組んで当時買えば済む話なんだろうけれど、きっと30代の自分には似合わないと伯爵が僕から離したのかななんて巡り合わせの経緯を勝手に想像しています。

万年筆には不思議な力が必ずあります。万年筆とノートで始まったクリニックは今、こうしてそれなりに動いてる。万年筆は必ず人を丁寧にし、良い方向に導いてくれます。当院は少なからず万年筆とノートから出来上がった施設です。これからの発展にも必要です。

皆さんは何か欲しいモノ、あります?
実は、僕にはまだまだあります。

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